趣意書
 
 パソコンとインターネットを通じて世界各地の人々と交流できる時代がやってきました。エスペラントは、その交流を助け、より公正で豊かな世界を築いていく手段のひとつとして重要性を増しています。
 
 これまで日本国内では、多くの先人たちが日本の文学作品をエスペラントに翻訳したり、エスペラントで自らの著作を発表するなどして、国際的な文化交流に貢献してきました。これらの作品は、書籍として、あるいは雑誌記事として流布されてきましたが、長い年月がたつうちに入手できなくなったり、散逸してしまったものが多くあります。これらをこのままの状態で放置することは、日本のエスペラント界だけでなく、世界的に見てもたいへんもったいないことだと言わざるを得ません。
 
 現代ではコンピューターを使った書籍の電子化が可能になり、インターネットを通じて電子化テキストを容易にやり取りできるようになりました。そこでわたしたちは、これまでに日本国内で発行されたエスペラント書きの書籍・パンフレット・雑誌記事などのうち、現在流通していないが時代を越えて多くの人々に読んでもらいたいものをインターネットで公開することを目標にして、さくら文庫・エスペラント電子図書館プロジェクトをたちあげました。
 
 ただ、電子化が可能になったとはいえ、一冊の書籍を電子化することには多くの労力と技術を必要とします。数十冊はある候補作品を電子化するためには、多くの人手と資料を結集することが欠かせません。
 
 当面は著作権の保護期間を過ぎた作品を電子化していきますが、著作権者の許諾を得た上で価値ある作品の電子化にも取り組んでいきたいと思っています。
 
 本プロジェクトに対する皆様のご理解を訴えるともに、それぞれに可能な形でのご協力をお願いしたいと思います。
 
 2007年1月
さくら文庫・エスペラント電子図書館プロジェクト
Biblioteko Sakura - Projekto por Elektronika Biblioteko Esperanta